openSUSE X11 キー配置カスタマイズ:Caps、無変換、変換キー設定ガイド

openSUSE環境でのキーボードカスタマイズは、特に日本語キーボードユーザーにとって重要です
  。本記事では、xmodmapツールを用いたCapsキー、無変換キー、変換キーのリマッピング方法を
  、システム情報と共に簡潔に解説します。

  システム情報


   * オペレーティングシステム: openSUSE Tumbleweed (Version 20251020)
   * デスクトップ環境: X11ベース
   * キーリマッピングツール: xmodmap
   * 設定ファイル: /home/kohei/.xmodmap, /home/kohei/.profile

  xmodmapの基本


  xmodmapはX11環境でキーボードのキーコードとキーシムのマッピングを変更するツールです。xe
  vコマンドでキーコードを確認し、.xmodmapファイルで設定を記述します。clearやaddコマンド
  で修飾キーの役割を調整します。

  現在のキー設定とカスタマイズ例

  /home/kohei/.xmodmapファイルには、以下の設定が記述されています。

    1 ! 無変換キーをControl_Lに設定
    2 keycode 102 = Control_L
    3 clear mod2
    4 add Control = Control_L
    5 
    6 ! Caps LockキーをSuper_Lに設定
    7 keycode 66 = Super_L
    8 clear Lock
    9 add Mod4 = Super_L
   10 
   11 ! 変換キー (keycode 100を想定) - デフォルトのHenkanを維持
   12 keycode 100 = Henkan

   * 無変換キー (keycode 102) → Control_L:
     日本語キーボードの無変換キーを左Ctrlキーとして機能させます。clear 
     mod2で既存の修飾子を解除し、add Control = Control_LでCtrl修飾子として登録します。
   * Caps Lockキー (keycode 66) → Super_L: Caps
     LockキーをSuperキー(Windowsキー)として機能させます。clear LockでCaps
     Lock機能を解除し、add Mod4 = Super_LでSuperキーの修飾子Mod4として登録します。
   * 変換キー (keycode 100) → Henkan: 変換キーはデフォルトのHenkan機能に設定されています。
     必要に応じて、Henkanを他のキーシム(例: Alt_L, F13など)に変更可能です。

  設定の永続化


  これらの設定は、/home/kohei/.xmodmapファイルに保存され、ログイン時に
  /home/kohei/.profile から xmodmap ~/.xmodmap
  コマンドが実行されることで自動的に適用されます。

  独自のキーカスタマイズ手順

   1. キーコードの特定: xevコマンドで変更したいキーのキーコードを確認します。
   2. `.xmodmap`の編集:
      /home/kohei/.xmodmapにキーコードと割り当てたいキーシムを記述します。
   3. 変更の適用: xmodmap ~/.xmodmapを実行します。
   4. 永続化の確認: /home/kohei/.profileにxmodmap ~/.xmodmapの行があることを確認します。